プロコーチがこっそり教える「プロコーチへの道のり」

プロコーチに必要だと私が考えるスキルや思考、人間性など、私の実体験をふまえて説明しています。

自己紹介④(高校入学)

みなさんこんばんはー!

Coach-Tです!

 

前回は自己紹介として自分の経歴を中学生後半まで書きました。

今日はその続きを書いていきます。

前回は「選択肢」という言葉が出てきました。人生設計においてとても重要なキーワードですよね!

偉そうに書いていますが、今の僕もこの選択肢がなくて困っています。もっともっとバスケットボールの勉強がしたくて海外に行きたいのですが、英語が喋れなくて。。。

このように英語が喋れなかったら「海外での勉強」という選択肢がなくなりますよね。自分がやりたいと思った時にすぐに行動できない、それはとても辛いです。もっと身近なことで言えばお金です。何か欲しいものがあっても貯金していなかったら買えない(選択できない)。だから選択肢は自分の人生を豊かにするために必要なんです。夢を持っている人なら尚更ですね。でもね、最高の選択はできなくても、それに近い選択はできると思います。

僕の例でいうと、英語を喋ることはできないけど英文を読むことはできます(めちゃくちゃ時間かかりますけどね笑)。なので、インターネットで海外の記事を読んで勉強したり、SNSで海外のコーチにメッセージを送ったり、日本で海外のバスケットボールを勉強しています。

最高の選択ができないときは、その次に良いと思える選択をする、それもできなければ更に次に良いと思える選択。。。という風に、今できる選択をするんです。その間に最高の選択ができるスキルを習得する。そうやって少しずつ自分にできることが増え、選択肢が増えてくる。僕はそれでいいと思います。それじゃ遅いよ!って思う人もいるかもしれませんね笑だから遅くならないように、常に学び、行動していないといけないです!

(今日は最初から真面目なこと言ってるな!ってかインタビューなんか辞めて、いつもこんな感じで行けば?笑)

前置きはこんなところで

(前置きながっ!!)

そろそろインタビューの時間です。みなさん最後までお付き合いくださね。

(やっぱりやるのね。。。)

 

 

 

記者(以後は記):こんばんは。Coach-Tさん。前回は、高校進学までの話で終わりましたね。今回は高校生のCoach-T少年についてお話聞けるのかな?

 

Coach-T(以後はC):本日もよろしくお願いします!やっと高校生の話まできましたね笑でもまだまだ先は長い。。。笑高校は僕にとってとても貴重な時間です。これ以上にないぐらい充実していたと言ってもおかしくないですね。

 

記:高校生活は青春真っ只中ですもんね!早速その充実した時間についてお話聞かせてください。

 

C:そうですね。。。高校の思い出の全てはバスケットです。それだけバスケットに夢中でした。自分の力でみんなをインターハイに連れて行く!なんて生意気なこと考えていましたよ笑ですが、その生意気な考えは入部初日で打ち砕かれました。

 

記:初日から?何があったんですか??

 

C:初日から先輩たちに混ざってチーム内のゲームに参加させてもらったんですが、先輩たちの迫力とパワーと上手さに圧倒されました。

 

記:なるほど。でも全国大会も経験しているし、多少は通用したんじゃないんですか?

 

C:それが全くでした。バスケット以前に体格が違いすぎて、先輩の力に負けて何度も転んでいました。

 

記:ルーキーへの洗礼ですね。

 

C:そうですね!これが高校生のバスケットなんだ!って実感しました。キャプテンは僕の兄だったので、僕が中学生の時に兄の試合を何度か見に行ったことがありました。当時は僕だったらもっと活躍できるのになって思いながら見てたのに、実際に同じコートでプレーすると全く通用しなかったんですよね。しかも僕が何度も転かされた相手はその兄だったんです。めちゃくちゃ悔しかったですね!

 

記:兄弟対決ですか!見てる方は面白いですね!高校と中学は違うんだよっていうお兄さんからのメッセージだったのかもしれませんね。

 

C:兄は口数が少ないけど、とても優しい人なので、きっとそうだったと思います。でも、できればもっと優しく教えて欲しかった笑

 

記:シャイなお兄さんにはそれが精一杯の愛情だったんですよ笑このまま負けたままでは引き下がれないですよね!次の日からお兄さんへのリベンジが始まったんですか?

 

C:次の日からゲームに参加させてもらうことはありませんでした。

 

記:そ。。それは厳しいですね笑

 

C:部員が40人前後ぐらいいるので、練習のメニューが進んでいくうちに、少しずつメンバーが減らされていくんです。最後のゲームに参加できるのは12〜15人ぐらい。その枠をかけて毎日チームメートと競争でしたね。中学生の時は当たり前のように全ての練習に参加できていたのに、それが当たり前じゃないってことが僕には衝撃的でした。

 

記:その競争が成長に繋がるんですね!ゆとり世代と言われる子たちにはわからないでしょうね笑

 

C:それは競争をどう捉えるかだと思います。勝敗をつけたり、順位をつけたりすることは自分の立ち位置を図るには必要なことです。それは昭和世代も、ゆとり世代も同じです。ただ、競争した時に(させられたときに)その結果をどう捉えるかだと思うんです。

あいつに負けた!

あいつすごいな!

あいつ。。。!

だと、自分とあいつを比べることになる。

人と比べると

「あいつにはできて、自分にはできない。」

「あいつに勝てない。」

「なんで自分は。。。」

というように、自分をネガティブに捉えてしまう可能性がありますよね。

 

記:確かにそうですよね。でもそれって自然な考えじゃないんですか?他の捉え方って?

 

C:僕は自分に足りないものを探すんです。例えば今回のようにゲームに参加できなくなったのは、今の自分に何が足りないのか?っというように。

 

記:なるほど!人と比べるのではなく自分に問いかけるんですね!

 

C:そうです!上述した問いかけの答えは、体力、筋力になるわけです。そうすれば、自分がやるべきことが見えてきます。練習だけで習得できないのであれば、自主練で走ったり、ウエイトトレーニングをしたり、食事を改善したりするはずです。

 

記:うんうん。そうですね。改めて言われると問題解決の基本ですね。でも、そう考えれるのは難しいですよね。特に子どもの頃には。

 

C:難しいと思います。だからこそ誰かの助けが必要なんです。そしてその助けを出すのがコーチの仕事なんじゃないかな?と僕は思います。実際僕も助けてもらいました。助けてくれたのは顧問の先生ではなく、僕を何度も転げさせた兄でしたけどね笑

 

記:やっぱり優しいお兄さんじゃないですか。

 

C:そうですね!結局兄が引退するまで僕はゲームに参加することはできませんでした。その間に同期の子がゲームに選ばれることもあって、その子に嫉妬したり、自分の無力さを恨んだり、いつもモヤモヤとしていました。でも、いつの日か忘れましたが、兄と話してる時に

「お前に足りないものはなんなの?」

と言ってくれたんです。何気ない一言でしたが、その言葉が僕にはすんなりと入ってきました。今でいう言葉が刺さったというやつですね笑。

 

記:さすがキャプテンですね!それから変化はありました?

 

C:すぐに何かが変わったということはありませんが、心に余裕はできましたね。

 

記:余裕がある時とない時とでは、考え方も変わりますよね。

 

C:そうなんです。余裕がないときは、高校バスケを諦めそうになるときもありましたよ。でも、少しずつ余裕が出てきて、考え方がポジティブになりましたね。

 

記:諦めていたら、今のCoach-Tさんは存在しませんね。お兄さんのインターハイの結果は?どうだったんですか?

 

C:県予選で負けてしまい、インターハイには出れませんでした。兄の代はメンバーが揃っていなくて、歴代で最弱だと言われ続けていました。それを見返す!っていうのが兄の口癖で、もちろんチーム全員がそう思って努力していたので、負けたときは言葉にならないぐらい悔しかったのを覚えています。

 

記:その悔しさは努力したからこそ得られる感情ですね。

 

C:その通りです!それぐらい必死で努力しましたからね。悔しさと同時に、インターハイってこんなにも遠いのかって、現実を突きつけられた気になりましたね。そしてこの時に、夢は必ず叶うものではないと理解しました。

 

記:夢は必ず叶うものではない。。。ですか。少し寂しい気もしますね。

 

C:中学生の時に楽ではないけど、比較的簡単に全国大会に行ってしまって、夢というものを楽観視していたと思うんです。実際、心のどこかでインターハイにいけるだろうと思っていましたしね。これは以前も言いましたが、成功体験が人をダメにするという考え方ですね。以前にも成功したから今回も成功するだろうと、根拠のない自信が湧いてくるんです。そうすると失敗のイメージが薄れ、夢へのシナリオ設定が必然的と甘くなりますよね。失敗をイメージすることは、それを回避する方法を探すことのきっかけとなります。その考えに及ばなかった時点で、僕の夢は大きく遠のいて行っていたんです。夢は必ず叶うものではないというと、確かに少し寂しい気もしますが、だからと言って何も得られないとは言ってませんよ。

 

記:と言いますと?

 

C:まず、記者さんが言ったように、努力したから悔しい!という感情を感じることができたじゃないですか。悔しいという感情は原動力になります。そして、失敗(夢が叶わなかった)という経験も大事です。この時に失敗(インターハイにいけなかった)したからこそ、この先の高校生活で僕は成功するんです。それ以外にも良いことはたくさんありますよね。友情が深まることもそうですし、青春の思い出話になることもそう。夢を追いかけて得られることは数え切れないほどありますよ

 

記:私も高校時代の友達と会うと、いつも当時の話で盛り上がります笑3年生が引退して、Coach-T少年は成功していくわけですね!新チームの話を聞かせてください!

 

C:成功しますよ!でもすぐにではないですけどね笑今回も長くなったんで、新チームになってからの話は次回にしましょう!

 

今回も最後までお付き合いありがとうございます!

今回のキーワードは「競争をどう捉えるか、夢は必ず叶うものではない」です。

競争はあくまでも自分の立ち位置を知る手段であり、だれかと比べるものではありません。自分の立ち位置を知った上で、自分が成長するために自問自答する機会を与えてくれるものです。人と比べてばかりだと疲れちゃいますよね。疲れちゃったら前に進めなくなってしまいますよ。

夢は必ず叶うものではない、ということを理解しておくことはとても重要です。特に若いカテゴリーの指導者は。何も最初からそう教えなさい、と言っているわけではないですよ。夢を追っている子どもたちに、夢を追うことがどれだけ難しく、どれだけ大変なのかということを理解させることが必要だと言いたいんです。また、夢が叶わなかった時に、子どもたちに何を言えるのか、何を残してあげれるのか、その準備が必要だと言いたいんです。

 

今回も長くなってしまいました。。。

(前置きが長い時点で、今日は長くなるなーって薄々気づいてたよ笑)

次回は高校1年生の夏、新チーム始動から書いていきますね。

(こんなに長かったのに、2、3ヶ月分しか進んでない。。。ディアボーイズかっ!)

ディアボーイズっていう漫画は。。。

(心の声をひろうな!笑)

今回も最後までお付き合いありがとうございました!

ご意見ありましたら

是非コメントよろしくお願いします!!